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作者:二代目スレ70=434氏
投稿日時:2006/09/30(土) 01:29:16
備考:基本的にワロスw


◆8月23日/東京/探索地域:国道122号線
     坂下 祐樹
 終了条件1:東京から生きて脱出
 終了条件2:事件の発端を暴く

 ホテルのロビーからは警官の姿が消え、様々な機材が倒れて転がっている。俺達が入るとシャッターが降り、玄関を塞いだ。
 残っている警察関係者はピザ男だけ。しょんぼりと背を丸めてソファーに座り込み、虚ろな目をしている。
「ピザ男、他の警官はどうした」
「裏口から逃げちまったぁ、止めたのに……。副総監が逃げて浮き足立ったんだ。逃げられるわけないのによ」
 ピザ男のすぐ近くでは、さっきまでメト沢の修理をしていた二人が頭を抱えている。
「ちょっと目ぇ離したら盗まれたぁーー! 誰だメト沢持ってったのは!」
「だからエンジンキーかけとけって、あれほど!」
「お前がバイクの部品なんか混ぜるからいけねぇんだ!」
 こいつらは話をするだけ無駄だろう。他の連中はというと、これからどうするかで激論の真っ最中だ。
「だからな、一階を放棄して踊り場に機銃据え付ければ……」
「エレベーターで来られたらどうすんだ」
「じゃあ主電源切っちまえ」
「ふざけんな、暗闇で戦うのかよ!」
「待てぃ! 援軍が来るアテもないのに篭城戦は自殺行為だ。ここはホテルを捨てて退いた方がいい」
 殴り合い寸前の彼らに割って入ったのはタイツ男だった。意外なことに、ダークキッドまでタイツの案を推す。
「その通りだ、相手の数が多すぎる。現についさっき、市ヶ谷の駐屯地は立て篭もった挙句に壊滅した」
「じゃあどうするんだ、歩いて逃げたってすぐ追いつかれるぞ」
 当然の反応が返ってきたが、彼は親指で外を差すと、こともなげにうなずいた。
「俺はここに来るまで下水道を通って来たんだが、奴ら下水には入り込んでないぞ。歩きで十分逃げられる」
 刹那、全員が互いの眼を見交わす。一番最初に口を開いたのはピザ男だ。
「ここの地下駐車場にマンホールあったよな。そこからガスと電気水道の共同溝に辿り着ければ、埼玉まで……」
 その言葉が終わらぬ内に、数人がマンホールの確認へ、数人が地下の地図を求めて走り出した。
「坂下、お前に渡すものがあるんだ」
 俺に向き直ったダークキッドが、担いできたボストンバッグから大型の銃を二丁出す。
「これは本来、お前のライダースーツとセットで使うために開発されたハンドガンだ。持ってけ」
 ズシリと重い銀色の銃はデザートイーグルよりでかい。ハンドガンというより〃ハンドキャノン〃のような気がする。
「生身の人間じゃ到底扱えんが、変身したお前なら反動を制御できる筈だ」
「でも、こんなものをどうやって手に入れたんだ?」
「あちこちにツテがあってな。俺は確かに暗い子かもしれんが、友達は多いほうなんだ」

 横ではロビーのテーブルから吸殻だらけの灰皿や飲みかけの缶コーヒーが叩き落され、地下の地図が広げられている。
 着々と脱出計画が進められるのをよそに、俺はなおもダークキッドに話しかけた。
「そりゃそうと、夕方から今までどこ行ってたんだ」
「支援者まわりさ。ついでに腹具合もおかしかったから、ちょっと検査してもらってきた」
 意外と軟弱な答えに拍子抜けしていると、彼は破顔しながらまたしても人外くさい台詞を吐く。
「おれの腸から何が出てきたと思う? 炭そ菌にテトロドトキシンにO-157、挙句にプトマインとカンタリスだよ!」
 それで単なる腹痛とは、この男はどれだけ頑丈なんだ。「そ、そうか……でも最後の二つがわからん」
「プトマインは屍毒で、カンタリスはツチハンミョウの毒だ。どっちも中世に使われた古典中の古典だな」
「へえ」感心はしても意味を理解しかねて首を傾げる俺に、ダークキッドは表情をひきしめて囁く。
「あの弁当屋の娘、かなり危険な奴だ。狙いが俺だけならいいが、もし会っても絶対に気を許すな。ひどい目にあうぞ」
「わかった」俺が黒BDの連中をちらりと見ながら頷くと、彼はさらにマウスに似た物体を出してきた。
「それから、これを渡しておく。端的に言うと短時間だけ〃俺になれる〃薬剤だ。まだ実験段階だから保障はせんが」
 こんないい物があるなら、もっと早くくれればいいのに! と思ったが、次の一言で小便が漏れかけた。
「ボタンを押せば針が出るから、いざとなったら心臓に突きたてろ。すぐ効くからな」
 心臓!? 心臓に注射って何!? それ何ていうザ・ロックのラスト? もしこれを使う羽目になったらどうしよう。
 呆然とする俺の後ろでは、完璧なルートを見つけたらしいその他大勢が喚いている。
「いけそうだぞ! 地下だけを通って埼玉まで抜けられる!」
「あれ、そういえば人数が足りなくないか?」
 ふいに冷静に戻った誰かが発した一言で、俺もつられてキョロキョロした。
「メト沢は最初にバラされて盗難として……あ、あの女の人がいない。やられたのか?」
「いいえ。姉さんはホテルに引き上げる時、しんがりで戦ってました。たぶん取り残されて……」
「……ああああ!」いきなりソファーから立ち上がり、頭を抱えて叫びだしたのはダークキッドだ。
「すまん! もしかしてザコどもと一緒にライダーキックで蹴ったかもしれん! 色違いかなと思って……」
 二、三秒ほどしんと静まり返った後、ロビーはやおら拍手喝采に包まれた。
「屠ったのか!? 屠ったんだな! よくやったGJGJGJ!!!!」
「さすが俺達のヒーローだ!」
「うはwwwwおkwwwww」
 何が何だか意味の分らない賞賛を浴びせられ、彼は仕方なく無言で手を挙げて応える。
「じゃあ、目出度いところでそろそろ逃げようぜ。お前も来るだろ?」
 俺がタイツ男を振り返ると、彼は首を横に振った。
「いや、おれにはやる事がある……見ろ!」
 彼の指差す窓の外の夜空には、ビルの間から見え隠れする半透明の巨大な顔が一つ。あれは……
「……モッコスだ」
「間違いなくモッコスだな……」あまり見たくない物を見る目をする皆の前で、タイツは堂々と言い放った。
「類似品が闊歩したせいで、本物の封印が解けてしまったようだ。おれはこれから、モッコスをレイプの上SATSUGAIしに行く!」

「無茶だ! あんなもん殺せないだろ!」
「それ以前にとてもチンコなんか起たねぇ! やめろ、逆に殺されるのがオチだ!」
 必死になってやめさせようとする黒BDどもに耳を傾けもせず、彼は俺にビニール袋を差し出した。
「おれも、お前にこれを渡しておこう。実家から送ってきたシイタケだ」
「はあ、ありがとう」下げた頭を上げてみれば、もうタイツ男の姿は無かった。
 ロビーの高窓を突き破って空を飛び、というか制服の女の子に吊り下げられて、星空の彼方へ去っていった。
「死んだな、あいつ」
「まだ若いのに無茶しやがって……」
「もういいから放っといてさっさと逃げようぜ」
 人間、いざとなると薄情なものだ。俺達はとる物もとりあえず地下駐車場のマンホールへ飛び込んだ。
「ダークキッドは残るのか?」
「ああ。検査のついでに体の調整もしてもらったから、何分もつか試してみたいんでな」
 漠然とした不安が拭いきれず、俺はマンホールの蓋を上げたまま、ダークキッドと足元の闇を交互に見た。
「心配するな! おれはいざとなれば、ビルの屋上を跳んででも逃げられる」
「わかった……でも無理すんなよ」

***

 真っ暗で湿った下水管を少し進むと、地図の通りに広い共同溝へ出た。
 電灯などはついていないが、ほとんど全員がライトを持っているので迷うこともない。
 その道をひた走ること数十分。このまま逃げ切れるかもしれないという希望は、しかし、突然断ち切られた。
 地下道は何の前触れもなく、冷たいコンクリートの壁で終わっていた。
「行き止まりだと!?」
「そんな!」
 あまりに受け入れ難い事実に、全員がL字ライトやシュアファイヤで壁を照らす。それでも壁には窓すら見つからない。
「……そうか、この共同溝は未完成なんだ! 女淫兵の襲撃で、工事が遅れてたんだ!」
「くそ、なんてこった! 今更引き返せないぞ」
「どうする。出口はあるが、一か八か地上に出てみるか」
 確かに、行き止まりの横には地上へと続く階段がある。地下鉄出入り口によく似ていて、地上の様子が階段から覗ける。
 そこから数人でそっと顔を出して見渡すと、すぐ近くには家具の量販店、その店先にバスが突っ込んでいた。
 いち早くランドマークを見つけた者が、震える声で囁いた。
「……元郷駅が見える。まだ都内だ」その言葉に、誰もが頭を抱え込んで絶望のため息を漏らす。
「待てよ、ここは川口元郷なんだな? まだ助かるぞ」
「ピザ男、なんか策があるのか」しっかりと頷いたあと、ピザ男は大通りの方を指差す。
「いいか、よく思い出せ。あそこの道が国道122号線、ずっと行けば川口から高速道路だろ。だから……」
「……なるほど、あのバスを頂戴して……」
「一気に皆して、埼玉まで遠足か!」
「バナナはおやつに入りますか?」
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