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作者:タイツの人さん
投稿日時:2006/10/15(日) 02:01:44
備考:主人公の性格がかなり変わってきたようなw ヤマ場の始まりです



「腑鵜鵜鵜烏烏(FUUUUU)……」
天井にピッタリとくっ付いた姿勢で全裸の女が――目の前で惨殺されたはずのくの一が息を吐いている。
まるで久しぶりに新鮮な空気を取り入れたかのように嬉しそうに呼吸する。
「う、うづき様?」
ふてん丸の傍のあしもが恐る恐る顔を出す。『うづきは殺された』とふてん丸から聞いたが、
彼女自身はそれを目の当たりにしたわけではない。うづきはこうして眼前に(奇異な姿勢でだが)生きて存在しているではないか…
「んん~?」
ギョロリ。声をかけられた女が目だけであしもの方を見る。猛禽類を思わせる眼差し。
直視されたあしもは思わず畏縮する。彼女の知るうづきはこんな目はしない。
「あしも…にふてん丸、ね」
上から見下ろして相手の姿を認識するうづき。ふてん丸が聞く限りその声は紛れもなくうづきのものに違いない。
だが、おうまの消失とうづきの再登場。この点と点が奇妙な繋がりを持っていることを彼はすぐに感じた。
「一応、確認しておかねばなるまい……うづき殿、とお見受けするが、本当にお主か?」
あしもではないが、ふてん丸も彼女を刺激せぬようなるだけ落ち着いた口調で彼女に問う。
と、うづきは答えもせずに天井(ちなみに岩で出来ている)に突き立てて身を固定していた五本の指を離し、床に降りてきた。
スッと降りて無駄な音一つ立てないその姿勢はくの一のものだ。だが目の前に立たれているだけでも異様な不安を覚えさせる…
「見て分からない…?」
よく熟れた果実に手を当ててそう言って笑う――哂(わら)う彼女の姿は扇情的だったが、同時に魔性もまた漂っているように思える。
「あしも、貴女はどう思う?」
「ひっ…」
突然名指しで指名されたあしもは先ほどの眼光への恐怖もあってか、悲鳴を上げてしまう。
本来なら限りなく軽い性格の彼女だが、案外今の引っ込み思案というか臆病な部分が彼女の素なのかも知れない。
が、ドジなのは変わらないようだ。悲鳴を上げながらも体は呼びかけに応じてしまい自然と前に出る。条件反射とはこのことだ。
ふてん丸が「おいおい」とその背に声をかけそうになる。読めない娘だ、と呟く。
「―――え、え~っと、うづき、さま?」
あしもは目の前にいるのが間違いなくうづきであると思い込むようにしながら呼びかけてみる。
「なに?」
うづきは愉しげに耳を傾ける。その笑顔は紛れもなくあしもの知る大好きなくの一の顔なのだが…何かが、違って見えるのも確かだ。

「二人ともどうしたの?…まるで"お化け"でも見るような目つきね」
うづきはニヤニヤと厭な笑みを浮かべながら前方の二人を交互に見つめる。
あしもはびくびくしながら不安げにうづきの裸身と表情を交互に見ている。
ふてん丸は冷や冷やしながらあしもとうづきの一挙一動を観察している。
――その場は妙に張り詰めた雰囲気で包まれていた。

「ふ、ふてん丸さんから、うづき様が死んだと聞かされてたんですけどぉ~」
硬直気味だったあしもが久しぶりに普通の口調でうづきに話しかける。若干の臆面はあったが聞かずにはいられない。
『ふてん丸から~』と聞いた瞬間にうづきは一瞬あしもの背後にチラと目を向けた。
ふてん丸はドキリとしたがそれも一瞬のことだった。うづきはすぐに視線をあしもに戻す。
ふてん丸はその目を見て『――やはり人のそれとは思えぬ』と言いそうになったが堪えた。口に出すのは危うい…
「死んだ?――いいえ、それは正確ではないわ」
そう言って、今度は両の手を両胸に当てて主張する。ふてん丸が無意識に唾を飲んだ。
「え、それじゃあ…」
「あたしは確かにここにこうして生きているのよ?それは疑いようもない事実だと思わないの?」
「う、うん…そう思いたいんだけど~、でも~」
あしもはどうしても迷ってしまう。言葉で言い表せないが『なにか変だ』とは思っているのだ。
この女(ひと)はこんなに恐ろしい印象を持ってはいなかったはず。今までとは全く違う……まるで、別人だ!
「うづき様!あ、あの―――あっ」
意を決して必死で何か言ってみようとしたあしもの頬にうづきの右手が当てられる。
――暖かい。あしもは率直にそう感じた。
「どう?温もりを感じる?」
「うん。確かに…死んでいるならこんなに暖かくないですよね~」
あしもは無理に笑みを作った。ふてん丸は以前としてうづきへの警戒を解いていない。先ほどから不安でならないのだ。
彼にとっては安心できる材料など何一つ無いのだ。あしもはうづきの体温を確かめているから少しだけ警戒が解け始めている。
「じゃあ…もう少し間近に迫っちゃおうかな…」
うづきはふてん丸に対する挑発に近い態度であしもにそっと寄り添う。
ボロを着ているに近い姿のあしもと一糸纏わぬ姿のうづき。肌と肌が零距離で触れ合う。
あしもは羞恥で真っ赤になった、が…ふてん丸は戸惑いとより一層の警戒心を抱いただけだった。

「はわわ…う、うづき様?」
予想外にして想定外の珍事に紅潮するあしも。
胸が当たったり太ももをこちらのももに絡ませてきたり…というか何かイケない所が密着しそうで…
(あ、頭がフットーしちゃいそうだよぅ)
露骨に赤くなるあしもの顔を仰ぎながらうづきがその頬に口づけをした。それであしもが更に上気する。
「ふふ…ほんと、この娘って可愛いよねぇ、ふてん丸?」
あしも越しにふてん丸の顔を見つめるうづき。いつもなら鼻の下を伸ばすふてん丸だが、今回はずっと固い表情でいる。
「あら怖い。そういえば初めて会った時もそんな感じだったわね」
彼女が言っているのは最初の捕り物の時の話だ。
「これでも忍の端くれ。"わきまえておる"つもりでござるよ」
ふてん丸はいたって真面目に返す。本来ならいやらしく交わる二人を押し倒したい衝動に駆られるのだろうが…勝手が違う。
「あ、うづき様…何をするんですぅ~」
うづきの耳元であしもが抗議の声を恥ずかしそうにしながら上げる。その口をうづきが二度目の接吻で封じる。
「……!」
初めて会った時、を回想していたふてん丸がハッとなった。そう、うづきの術は確か――!
「あぅ…」
唇を重ねられたあしもがビク、と身を強張らせる。そのまま脱力してその場にへたりそうになったがうづきが体で受け止めて見せた。
「ふふふ…可愛いこと…」
うづきがあしもの頬に舌を這わせる。あしもは力無く呆けている。
「接吻で相手を操る術!うづき殿!これは一体…っ!」
ふてん丸の声。だがうづきは取り合わない。
「"目覚めた"ばかりなんで喉が渇いてるのよ。ちょっと貰うわね?あしも?」
そう言って喉に当てていた左手に力を入れるうづき。その只ならぬ様を制止しようとふてん丸が動く間もなく、
二つの身体が宙へ飛んだ。いや、正しくはうづきが跳躍したのだ。
今度は手も使わずに天井にビタァとヤモリか何かのように張り付く。だが、仰向けであることが異様だ。
「うづき殿!やめ――」
ビス!うづきの指先が放心しているあしもの喉に鋭く、深く入り込む!
「烏鵜李李李李李李伊伊伊伊伊(WWRRRRRRYYYYY)ィィィーーーーー!!!」
ズキュン!ズキュン!…激しく飛び抜けるような音が静かに響くのをふてん丸は確かに耳にした!
「あっ…あっ…っ!」
操られて身動きの取れないあしもは視線を虚空に虚しく漂わせながら哀しげな声を漏らすことしかできない…
「あ、あしも殿ォォーーーーっ!」

それは…血を吸っているのだろうか。
うづきの禍々しい指先が不気味に脈動する度にあしもの細い身体が痙攣する。
あしもの目には恐怖と絶望が浮かんでいる。何故、かつての仲間からこんな仕打ちを受けねばならないのか。
彼女には分かる筈も無かった――…うづきは知っている。
喉の渇き、いや、魂の餓え!…血は生命(いのち)也!
それはうづきの本能。"新たに構築された"生物的本能が彼女をそうさせた。そしてうづき自身、それに悦びを感じているッ!

「うづ――き――さ…ま……」
呆然と見届けるふてん丸の眼前で、あしもが糸の切れた人形のように四肢を垂らす。
うづきが満足げに恍惚とした表情を浮かべ、感動のあまりか落涙しているのをふてん丸は見た。

そうしてホンの一瞬の略奪劇が終わり――あしもの肢体がうづきの手を離れて固い地面にドサリと落ちる。
「……っ!」ふてん丸が真上にうづきがいるのも構わずに傍に寄ろうとする、が…風を切る音が聞こえる!
瞬時に対応し身を引くうづきが上から襲ってくる!
「玖倭阿阿阿唖唖KWAAAAA)!!!」
甲高い異様な咆哮。鬼と化したおうまの重々しいだみ声とは一線を画す異質さが上から降ってくる。
回避する刹那、ふてん丸はうづきの顔に浮かぶ狂気を目の当たりにして凍りつきかけた。
『これはもう人ではない!』彼の中で確実な認識が生じた。
鋭く尖った爪による斬撃がふてん丸の背を裂く。最初の方の時と同じで浅いが、肌が斬られて血が流れる。
その、ふてん丸の血が付着した指先を嘗めるうづき。
「ふふふふふふ…」
狂える笑顔でふてん丸を挑発するうづき。ふてん丸は刀をしっかり構えなおす。斬れるかどうか、それも分からなかった。
「何故じゃ。何故あしも殿を、あのような…」
ふてん丸は憎憎しげに、彼女に問う。チラッとわき見してあしもを見た。彼女はピクリとも動かない。
「手近な果実を口にしただけよ」
「――彼女は柿やビワではないぞ」
「ええ、みすぼらしいったらありゃしない。まるで血の詰まったズタ袋よね――」
「…ッッ!!」
あんまりな言い草だ。ふてん丸は先におうまがうづきを残酷に処刑した光景ですら抱かなかったほどの怒りを覚えた。

ふぅ、とうづきが一息つき、一方的に語りかけてきた。
「―――あたしは確かにおうまに…あのコに喰われたわ。頭から、ばりばりとね」
「…」
ふてん丸は黙って聞く姿勢をとる。今すぐ斬ってやりたいが、当初の疑問を解きたい気持ちも強かったからだ。
「あの鬼の中で肉は裂かれ、魂すら噛み砕かれ、死んだかと思えば…死にきれていない。そんな感覚よ」
それはふてん丸には分かりようもないこと。分かる気もしないが…
「あのコは3つまで魂を内に包むことが出来るの」
「それは、俺も聞いた。そして、彼女は俺の目の前で確かに3度倒れた。」
ふてん丸は薄々気付いている。目の前にいるのが――それまで戦っていた者と"同一"だと。
「魂の総数は"彼女自身のものも数えると"4つ」
その答えにふてん丸が反応する。前に自身の中で考えた推察、その片方が真実だったか。
「内にいる時に"視えた"のが二人。大した事ない連中だわ。勝手にさ迷ってて、勝手に死んだ。今度こそ、ね」
二人分。恐らく戦いの最中に脳天串刺しと頭部炸裂という2度の死の代償となった者たちだろう。
そして――突然倒れて散らした儚い命。あれは―――その先をうづきが継ぐ。
「そうして…3度目に逝ったのがあのコ。"おうま自身"…」
「…なんじゃと!?」
順繰りにいけば、その時失われることになるのは『うづき』という予備では…ふてん丸は衝撃を受けた。
だが更なる衝撃が待っていた。うづきが身を強張らせている。身体を固くしながら続ける。
「貴方の考えている通りよ。通常ならそこで死ぬのはあたし。でもね、ちょっと違うのよ…」
ふてん丸は驚愕に目を見開いた。うづきの背。ちょうど背骨の辺りが割れ、いや、肩、腰、膝といった骨の形が浮き出る部分から…
鬼の肌のように黒く、武者の鎧の如く硬そうな何かがうづきの滑らかで美しい肢体を包み込むように伸びるのを見た。
その変化は次第に進み、手の甲や足先、しまいには胸骨の辺りにも生じ始めた。それは骨に似ている…
まるで、生物が身を包むために纏う鎧のように――――外骨格。その姿はトカゲの鱗や亀の甲を連想させた。
「ふぅ~」
変化を遂げ終えるとうづきがうっとりとした様子で満足げな声を上げる。それまで垂らしていた長髪も真の金色を帯びる。
「おうま殿の…身体を掌握した、というのか」
「――ご名答。流石に頭の回転は早いのね」
感心した風にしながらその長い髪を片手でまとめて結い上げ、あしもから拝借していたのであろう布切れで止め、馬の尾の様に垂らす。
かつての彼女の髪型。だがふてん丸にはもう今までのうづきには見えなかった。

豊かな肢体の美しい曲線をそのままに、黒光りする外骨格で包まれたその姿は人ではない怪異。
漆黒と柔肌の白さが交互に表れている奇妙で禍々しいがどこか女らしい扇情さを感じさせる全体像。
その雰囲気は本来の持ち主であったおうまの鬼の姿とは全く違った異様さを醸し出している。
金髪よりも金に近い色の髪はこれまでどおり馬の尾のように垂らし、顔も可愛いらしさと美麗さを併せ持つ整ったものだ。
だが目が違う。鬼の紅い眼光とそれ以上の"闇"を秘める――猛禽の類、いや、それは正しく鬼の瞳をしている。
「おうまに掛けてた操りの術はあたしを取り入れたことでより強固になったようね…」
"鬼"と化したといって差し支えない『うづき』が先ほどの告白をそのまま続ける。
「少し呼びかけただけなんだけれど、あのコったら倒れちゃって…」
くすくすと笑ううづき。そのあごに、変異によって黒々とした手甲の付いた手が添えられる。
「それで所有権は完全にあたしの物になったわ。――ひょっとしたらこういうことは他の鬼にもあり得るのかもね…」
鬼に喰われ、死ぬことも許されずに内部をさ迷って時に主の夢に出るという犠牲者たち。
ふてん丸は思った。もしかしたら、うづきのように下克上を果たす者も中に入るのかもしれない、と。
そしてうづきの見せたこういった変異もまた、鬼の力なのだろう。そうすると、おうまのあの姿は力の一端に過ぎなかったのか――
「で、その身体と力を以て何とする?」
半ば決まりきったことを聞くような感覚で問うてみるふてん丸。答えは聞く前からわかっている…うづきはカッと目を見開いて答えた。
「知れたこと。この力であたしを陥れた全てのものに復讐してやるのよ!そして栄達を極め、更なる力を得てやる!」
爛々とした瞳にはうづきのものとは思えぬほどの狂気が浮かんでいる。ふてん丸は戦慄を覚えた。
「―――鬼は帰なり、か」
太刀を構え…ふてん丸が覚悟を決める。
「うづき殿。それは妄執でござろう」
「ふふ…そうかも知れないわね。でもね。せっかくだから、あたしはこの血塗られた道を選ぶわ」
自嘲するうづき。だが狂想に憑かれた彼女の目に迷いはない。
「免罪など請わない。たとえ――かつての友を喰らおうとも。そして、邪魔するものは"除く"のみ…」
ふてん丸はあしもを見る。相変わらず動かない彼女は、うづきの糧にされたのだ。ふてん丸はうづきへの憎しみを抱く。
何故このような惨いことばかり起きるのだ……何故に、うづき殿が斯様な鬼畜にまで堕ちたのだ――…
その、人を捨てて鬼へと堕したうづきが構える。爪を伸ばし、瞬時に短刀のように変じさせて鋭く研ぎ澄ませる。
「屠所の豚のように…真っ青な顔にしてからお前の鮮血のぬくもりを――ああぁ味わってあげるぅ…」
それまでとは全く違った獰猛な気配を漂わせるうづき。尖った爪で石の壁を掻く。ギギィと嫌な音が響く。
「……」
来るか。ふてん丸はもう彼女と話そうとは思わない。今できることは一つ、彼女を斃す。それだけだ。
「絶望ォーーーーーに身をよじれぃ!クソ虫がぁ!!」
そう吐き捨てた直後、飛びかかる野獣のそれを上回る勢いで鬼が襲いかかってきた!
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